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集中力を高める方法の9つのポイントを知って仕事を楽しむ

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室伏広治(アテネ五輪ハンマー投げ金メダリスト)の言葉、

「周りを見ながら余裕を持って取り組む。それが『集中』だと思うんです。集中というと一つのモノにギューっと入り込んでいく姿を考えがちですが、そうじゃない。視野を広く持ってのびのびしている状態。それが理想的です。」
murobushi2
一見、「集中」という言葉の意味とは真逆のことを言っているようである。

一般にイメージされるのは、芸術家や技術者が、自分の作品に没頭し、他がまるで見えなくなっているような状態である。
一種のトランス状態に入った人が、速読法で何百ページもある本を一瞬にして読んだり、飲まず食わずで、ある境地に入った彫刻家が、一気に見事な芸術作品を仕上げるといったイメージもあるかもしれない。

しかしこれはかなり特殊な例であり、芸術家を、周りが見えない狂人スレスレの存在であるとする、無益な偏見とも通じる。※1

mozart

モーツアルト

本来の芸術家は、むしろアンテナを360度、余裕をもって無限大にまで張り巡らしているだろう。

「集中」は、辞書では、以下のように意味が定義されている。

集中:注意力を分散させず、ただ一つのことに意識を向けること。
(「新明解国語辞典」三省堂)

本質的に重要なのは、「注意」を自由にコントロールする能力の回復である。

室伏選手の言うように、周り360度に余裕をもって注意を行き渡らせることもできるし、ある特定の一つのことに、より多くの意識を向けることもでき、そうしていながらも、同時にまだ周囲に十分な注意を持ち続けることができるくらいに、十分な注意力の総量を保持している状態。※2

理想的な集中力のある状態というのは、上記のようなものだろう。

シリアスに考え込んでいる時よりも、風呂に入ってゆったりくつろいで余裕を持って自由な想像力を働かせている時に、良いアイデアが思い付きやすい、というのとも、共通する部分があるだろう。

Archimedes

風呂場で、アイデアを思い付いた科学者アルキメデス。そのとき、”EUREKA”(分かったぞ)と叫んだ。

最近になって、スポーツの世界で言われる「ゾーン」や、自己啓発で言われる「マインドフルネス」などといったものも、基本は、同じである。

さて、このような集中力を実現するために、日常から、できることをまとめてみる。

1.意識を外へ向ける

歩いている時も、あれこれ悪い意味で悩んだり、過去のことを気にして悩んだりして、内向せず、意識を外に向けて、建物を見たり、植物を見たりした方が良い。
すがすがしい女性の表情

2.適度な運動は、人を外向させる

スポーツをすると、意識が現時点にやってくる。過去の悩みごとなどに、注意を向けているヒマがない。落ち込んだり、挫折したときに、思いっきりスポーツをしたり、マラソンをしたりすることで、気分の落ち込みをふっとばす人も多い。

running

3.適切な食生活と睡眠

栄養バランスの悪い食事、食品添加物などが多く含まれた食事をとること、睡眠不足。こういったものは、体のコンディションを低下させるため、心のコンディションまで引き下げてしまう。当然、集中力も発揮しにくくなる。

shiokuji

4.薬やアルコールをできるだけ取らない

特に頭痛薬などメンタルなコンディションに影響を与える薬や、アルコールは、人間本来の注意力を鈍らし、集中力を低下させるので、できるだけ、取らない方がよい。

5.自分の意志で、自由に注意をコントロールするようにする

テレビやゲームなどに興味を惹かれている場合。このとき、自分の意志で注意をコントロールするのではなく、対象側に、興味をたえず持っていかれている。この状態は、精神衛生上、健全とは言えない。
注意に関して、受け身になる過ぎるような、活動(テレビ、ゲームなど)は、なるべく控えた方が良いと言える。

tv-addict

6.催眠術などは基本的には用いない

集中力の向上のために、催眠術を用いようとする人たちがいる。しかし、催眠術を組み合わせた療法などは、極力避けた方がよい。(ポジティブなものだとしても)自己暗示も同様に、好ましくない。

物事を、意識化することは、それを、その個人のコントロール下へ持ってくることにつながるのだが、催眠術や自己暗示は、物事を(あるいはある種の命令などを)、無意識化するので、トータルとして、意識の低下をもたらす。

7.目標をしっかりもって、取り組む

達成のし甲斐のある理想とする目標であって、かつ、達成可能な現実的な目標があると、その目標の達成のために、前向きに自分の注意をコントロールするようになる。
そういった目標がない場合、人は、小さな問題にはまりやすくなって、大したことのない問題にも、注意が奪われ始め、悩み始めたりする。
指で指し示す

8.日々、自分のやるべきことをきちんとやる

上記の7番で、自分の現状を把握し、リアルに達成可能な目標を設定したら、今度はそれを細分化、ステップ化した、小さな課題を、ひとつひとつ、確実にこなしていく。

人は、やるべきことをやらなかったり、やってはいけないことをやると、そのことを後悔したり、自信や誇りを低下させたり、自己卑下をし始める。
それがちょっとしたことでも、少しずつ、少しずつ、その人の、自信、誇り、高潔さを、低下させる。
それは、その人の意欲を少しずつ低下させる。注意も分散していき、集中力も発揮できない。

ガッツポーズ

9.人間について理解する

自分自身の心について、理解が深まると、自分の心を整理しやすくなる。
他人の心について理解が深まると、他人のことでいちいち悩んだりすることが減っていく。

そうすると、目の前の解決したい課題へ向けて、自分の能力と、十分な量の注意を、注ぐことができるようになる。

感情のレベル

例えば、「感情のレベル」について正確に理解することで、自分自身や他人に対する深い理解と洞察が生まれる。

まとめ

  • 目標をもって、日々、仕事や生活において、やるべきことを誠実にこなしていく。
  • 小さなこともいい加減にしない。
  • 注意力を分散させるような活動より、注意力を進んでコントロールするような活動に取り組む
  • 自分の心を整理する能力を伸ばす。

いかがでしたでしょうか? 集中力を高めるため、ぜひ役立ててみてください。高い集中力を常に維持するためにも、また、意識が分散してしまったりして気が散りやすい傾向を改善するにも、上記のポイントを意識することは効果的です。

(文責・藤枝)

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※1 ユングの見解(正常な優位な特性の、逆側にネガティブな「影」の特性を想定する考え方など)などは、このテーマへの正当なアプローチの妨げになるといえる。

※2 上記で述べた、注意力の構造とその総量(attention unit)についての研究は、フロイトの孫弟子にあたるハバードの1950年代の研究に詳しい。

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